一般的に廃人とは身体的、精神的疾患により普通の生活を送れなくなった人、社会不適合者の事を指しますが、廃人という言葉はネットゲーム内でもよく使われています。MMOでは高レベルプレイヤーを指すときにも廃人と呼びますが、元々ネットゲームにはまり過ぎてゲームから抜け出せなくなり、会社の無断欠勤、不登校、失業、引きこもりなど現実生活に支障をきたすようになった人を指します。
ネットゲームプレイヤーといっても人によってプレイ時間はまちまちであるが、だいたいの方でも夜中に3、4時間プレイしている方が多いと思われる(確実なソースは無い。私の周りの人物のプレイ状況やサーバーのログイン人数の推移などからの推測)。廃人となると起きている時間は常時ログインしている方も珍しくありません。私のケースを例に出すと
高校在学時たまに他のゲームをプレイしたり、本屋に立ち読みしに行ったり、友達と遊んだりもしましたが、大体はこのような流れでした。
ネットゲームにハマり込み廃人化する原因はその強力な依存性にあります。ネットゲームはTVゲームと違いネット上のサーバーをかいし、不特定多数のプレイヤーが同じ世界に同時接続します。そしてチャットによりコミュニケーションをとったり、パーティーを組んでダンジョンに入ることもできます。こうしてネットゲーム上の人間関係が形成されることにより依存性が高くなるわけです。またネットゲーム、特にMMO(Massive Multi-player Online)はパッチによるアップデート、攻城戦等のGvG、アイテムの相場変動などゲーム内の世界が常に動いていることも依存性が高くなる要因に上げられます。
前述で述べた事だがネットゲームはサーバーをかいし、不特定多数の人が同じゲームの中で遊んでいる。オフラインゲームとは違い対CPUではなく対プレイヤーなのだ。それがどのように依存に関係してくるか考えてみる。
まず人間同士だと会話が成立する。あなたは日常生活において他の人と多くの会話をするだろう。だが会話に飽きる、ということは今までに1度も無かったはずだ。それ以前に会話に飽きるという表現事態に違和感を感じるのではないだろうか?それはそうだ人間は集団の中に生きる生物であり会話というものは生きていくうえで必要不可欠なものだからだ。ネットゲーム内でも同じで、チャットは飽きることが無い。これはネットゲーム内に長時間繋ぎ止める要因になる。
さらにネットゲーム内での人間関係が深まると責任も生まれてくる。例えばMMOなどでPTを組んで狩りにいく時、自分がそのPTの中で重要な役割を担っていた場合、そう簡単に落ちるわけにはいかないだろう。そういったCPU相手では発生しない責任がいくつも発生するのだ。
その他にもネットゲーム内の友人と付き合うことは現実世界の友人と付き合う感覚にとても等しいと言える。そう考えると現実世界でも1日中友人と付き合うことも珍しくないのだから、ネットゲームに毎日多くの時間を費やしてしまうことも自然な成り行きではないだろうか?
ネットゲームは基本的に終わりが存在しない。オフラインゲームと違いラスボスを倒すといった明確な無いからだ。目標が無いのでプレイヤーはLVをMAXにする、レアアイテムを集めるといった目標を自身で設定することになる。しかしそれらの目標を易々と達成させてしまったらプレイヤーに飽きられる可能性が出てくるため次LVへの必要経験値のハードルを高くしたり、レアアイテムを入手しにくく設定されてある。
さらにネットゲームは年に数回新要素の追加が行われ、新たな遊びの要素を増やすなどのプレイヤーを飽きさせないための配慮がなされているので自然と飽きるということが少なく、簡単に自身の意思で辞めることができない。この終わりの無いアップデートの流れから抜け出すことは非常に難しい。
MMOで忘れてはならないものに不動産の概念がある。不動産とはリネージュでは城、ラグナロクオンラインではギルドアジト、といったもののことだ。この不動産の概念はネットゲームへの依存を増長させるものと思われる。
どういうことかというと大概のMMOでは不動産の絶対数が決まっており希少価値が高く攻城戦により奪うこともできるため、その不動産を所有した場合他のギルドの襲撃から守らなくてはならないからだ。リネージュでは数日に一度(いろいろ調べて回ったが2日に1度とか4日に一度などとサイトによってまばらでわからん。ゲーム批評の特集では常時とか書いてあったし。オフィシャルサイトにも書いてなかった。)戦争を受け付ける時間を設定されており、その時間帯は交代で城を監視しなくてはならない。また城が攻撃されたことがわかればすぐにログインして戦闘に参加することが求められる。これはネットゲームへの依存を高める要因になるだろう。
その点ラグナロクオンラインの不動産への依存度は低いと思われる。ラグナロクオンラインの攻城戦期間は毎週日曜日のPM8:00〜10:00と週に1度となっているからだ。日曜の夜となれば大概の方は休みであるし日常生活に支障をきたすことは少ないと思う。このシステムならば不動産による依存度の向上は抑えられる。
1日中ネットゲームにログインしているということは1日中家にいるということです。それはいわゆる引きこもりにあたります。しかしネットゲーム廃人による引きこもりは他と少し特殊で対人恐怖症からのものでは無いことが多い。私の場合、腹が減ればコンビニに食料を買いに出かけ、友達が遊びに来れば友達とも遊んだ。必要以上に外出しようとは思わなかったが。
ネットゲーム廃人はゲーム内での事象、人間関係を第一に物事を考える傾向にある。現実世界よりも優先順位が上なのだ。私は高三の時受験に失敗しそうでやばいなと思いながらもROをやり続け、案の定受験校全滅した。しかしその時まずい事は分かっていながらもそれほど動揺は無かった。
社会人ネトゲ廃人についてだが彼らは職には彼らは職には就いているが現実の人間関係は非常に気薄である。ネットゲーム無いでの事を第一に考えているため職場は最低限生活していける資金を得るためだけの場所と考えているようだ。青木さんの日記を観察しているとよく分かります。彼の日記には固有名詞の人物はネット上の人物しか登場しない。ちなみに人間関係が気薄な事は私にも当てはまる。私の携帯のアドレス帳には家族、親戚を除くと2人しか登録されていない。
これは一概に言えないのだが確かに廃人になりやすい人とそうでない人が存在している。私のように廃人化する人間がいる一方、ネットゲームをやりながらもまともな社会生活を送っている人もいることからそれは裏付けされる。ではどのような人間が廃人になりやすいのだろうか?
ある程度時間がある人間。廃人になるまでにはネットゲーム内の他の人と仲良くなるなど様々なステップがあるので時間が余っている人ほど廃人になりやすいだろう。
人付き合いが上手い人。当然人付き合いが上手ければネットゲーム内でも友達を作りやすく人間関係を形成しやすい。特に現実世界で友達が少なかったりした場合ネットゲームでは外見の差別が無いため非常にのめりこみ易い。
これらを総合すると学生で現実世界での容姿は良くない、又は引っ越したばかりで友達が少ない、が人付き合いが上手い人が廃人になり易いことになる。しかしこれは理論上の推測であるし、これらに当てはまらなくても廃人になる人はなるので注意が必要だ。
それは簡単なことだ、ネットゲームを始めなければよい。というよりもそれ以外に現在対策の立てようが無いように思える。現在日本ではネットゲームは社会的にはまだまだ認知されていないのでネットゲームによる廃人化の対策が遅れているのが現状だ。
もしもネットゲーム依存状態になってしまった場合、当然ネットゲームを断つことが重要になるがそれがなかなか難しい。
ネットゲームの課金を止める、これでは甘い。ネットマネーなどコンビニに行けば簡単に購入できるし課金手順も簡単なため1時間もあればすぐに課金できてしまう。そのため課金を止めただけでは全くと言っていいほど効果がなく、ネットゲームを断つことができない。
アカウントを消す、これでもまだ甘い。アカウントを消すことによって自キャラクターの全情報は消えたが人間関係は消えてないからだ。つまり新たなアカウントをとって前のアカウントの時の友人に自分が前のアカウントを使用していた人間で新たにアカウントをとったことを証明すればいとも簡単に人間関係を修復できるということだ。実際、私はアカウントを消して数日間ネットゲームから離れたものの、その後新たなアカウントをとってとんぼ返りしてきた人間を何人も見ている。
ネットゲームを完全に断つにはPCを処分するなり知人に預けるなりしてPC環境から身を遠ざけるくらいしないと依存から抜け出すことは難しい。私はPC持込禁止の予備校寮に入ることによってやっと依存から抜け出せたのだから。
それと精神科医に相談するのも一つの手ではないだろうか。なんといっても医者であるし何か対策を立ててくれるだろう。
※当サイトのBBSに精神科に勤める方による意見が掲載されていたので引用。
「PCを何かしらの方法で処分したり友人に預ける」
という行為はPCに対する欲望や不安をつのらせるだけで、自分の手元に戻った際依存したままの場合が多いです。
医者である私の父に判断させれば、依存から抜け出す第一歩はスケジュール管理をすることなんです。
8時起床、9時までに歯磨き朝食をすませ、10時からはバイトにでかける、3時に帰ってきてから、5時までの2時間は自由な時間、パソコンを使ってゲームをするなりインターネットでホームページを開設したりなんでもしてもいい
「ただし2時間だけ」
7時から8時までに夕御飯を食べ、9時からは社会的な仕事等がある場合それを10時までにすませる。(量によって変動
10時から11時までにお風呂や歯磨きなどを済ませなど、12時まではテレビなど娯楽関係のものに身をゆだねていい時間。
そして就寝。
こういった明確なスケジュールを立てることによってパソコンを私生活から拒絶することなく社会的復帰をくわだてることができる最良の治療になるのです。
たしかに私のケースも完全にインターネットから断絶した生活をしたのではなく、週に何回かネットカフェに通ってある程度抑制を開放していました。ネットカフェですので自然と決められた時間を規則的に守ってネットしていました。寮生活でしたので食事時間、入浴時間、消灯時間なども厳粛に決められていた。これらのことから私のケースは良くスケジュール管理ができていたから依存症を抜け出すことができたと言えなくもない。
ただ、それは組み立てたスケジュールをしっかりと実行できた場合の話である。私の場合そう逃げられる状況ではなかったので守り通すことができたが、まともに社会生活を送れなくなった人間が個人でスケジュールを守れるだろうか、と考えると疑問に思わざるを得ない。
つまりスケジュールを立てて規則正しい生活を心がけるという点には賛成だが、やはりPCは手元に置かないほうが良い、というのが私の意見だ。
これまで多くのネットゲーム廃人を輩出し、明らかに依存性が強いと思われるネットゲームの開発元のメーカーはこの問題に対し無関心のように思える。現にほとんどのメーカーは対策を立てていない。メーカー側はもっとこの問題を真摯に受け止め何か対策を講じる必要があるのではなかろうか。
現在、多くのネットゲーム管理会社が採用している課金システムに「1アカウントあたり一ヶ月〜〜円」といった期間課金制がある。これは遊園地などのフリーパス券のようなもので1度課金すれば一ヶ月遊びたい放題といった感じのシステムである。このシステムは心理的に非常によくない。なぜなら遊べる期間が決まっているならばより多く期間中に遊んで特をしたい、といった心理がはたらくからだ。これにより期間中に集中して依存が加速しやすくなる。
この問題を解決するには「プレイ時間〜〜時間につき、〜〜円」といったプレイ時間課金制の導入が有効だ。この課金システムならばプレイ時間に比例して料金を支払うことになるので無駄にプレイ時間を増やしたくないといった心理が働くため自然とログイン時間を抑えることができ、ネットゲーム依存になりにくくなる。